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2008.07.08 (Tue)

ハートフル極道小説?!

本日は、久々に大ヒット!でハマってしまった小説。



浅田次郎著「プリズンホテル」(文庫全4巻)









久々に、ゲラゲラ笑いながら読んでしまった本でした。



浅田次郎って、こんなに笑えるの?!
・・・とちょっとびっくり。



1993年に第1巻が刊行。
テレビドラマ版は1993年と1995年にTBS系列で単発ドラマとして2作放送された後、
1999年にはテレビ朝日系列にて連続ドラマ化されている。
(wiki調べ)



・・・・・・今更だったか・・・・・・・・・(←流行図書についていけてない女)




1993年といえば、まだ18歳。
文庫主義で、なおかつ古本屋でしか本を買わない貧乏少女時代。


話題になろうが、芥川賞を取ろうが、直木賞を取ろうが、
私の手元に来るのは図書館か古本屋経由だから、
世間との2年以上のタイムラグができてしまう。



また、この本を手に取らなかった理由がもう一つ。



「鉄道員(ぽっぽや)」での、ハートフルな作品のイメージが強かったので、
あまり好みのタイプの作家として、自分のフィールドに入ってこなかったということ。



プリズンホテルが、極道がでてくるということ。
(極道・不良モノは小説でもマンガでも、あまり手を出さないジャンル)





でも、読んでおけばよかったなぁ・・・と思う。







この本を手に取ったのは、広島脱出の時の新幹線のお供として、
ダーリンが購入したからである。




そんだけ。





人が読んでいると取り上げたくなる性質・・・もとい、
最近は妊娠後期で眠りが浅く、特に雑食なだけ。(寝しなのお供は文庫本)



でも、コレは美食の一品でした。



簡単に内容を説明しますと。



とあるひなびた温泉地の「奥湯元あじさいホテル」、通称「プリズンホテル」は、
極道による、極道のためのホテルで、従業員は極道と不法滞在のフィリピン人たち。
たまに来る一般客は、熟年離婚をもくろむ老夫婦やら、一家心中のためにやってきた家族やら、
問題のある人だらけ。
おまけに、ホテルには幽霊が出るという噂もあり・・・。
そこにやってきたホテルのオーナーの甥っ子である主人公は、
これまた偏屈な極道小説家で、愛人に暴力を振るってばかりの最低男。
総会屋のオーナー、一流ホテルの万年フロントマンだった支配人、
一流のホテルで修行した凄腕フランス料理シェフなど、
めちゃくちゃな登場人物たちが事件を起こし、大変なことになるのだが、
極道なホテルマンたちが、意外にも泊まる人々に癒しと生きる力を与えるという、
コメディー作品である。






帯を見ても、解説を見ても、この作品の魅力は
全て書ききっていないなぁと思う。

平易な文章力しか持たない自分だが、
文章のエキスパートの編集者や作家が書いていると思われる煽り帯も
この作品の魅力を存分に書ききっていない故に、
手に取らない人も多いのではないだろうか?




タイトルもなんだか地味だしね(w






読ませる小説というのは、

「物語展開が早くて、続きが気になる」
「隠された秘密があり、知りたくて仕方が無くなる」
「文章自体の魅力」

であると思う。


「物語展開が早くて、続きが気になる」のは、
かつてのシドニィ・シェルダンの作品群やら、京極夏彦の小説みたいな、
とにかく物語性に魅力がある作品。


「隠された秘密があり、知りたくて仕方が無くなる」のは、
私の大好きなミステリ作品群である。
中でも、綾辻行人なんか「隠された秘密(トリック)」の作り方が秀逸だとおもう。
私が読むのは大抵このタイプ。


「文章自体の魅力」というのは、作家の力量と、
私自身の感性(理解力)の折り合いが偶然に一致したという奇跡的な作品だと思う。
文体のリズムや、言葉の使い方がとても自分にあっていて、
物語や筋を追うよりも、その文章の中にいつまででも浸っていたい・・・そんな面白さがある小説。

コレに出会うことは稀だが、出会ってしまうと読み終わるのが惜しくて惜しくてたまらなくなる。

氷室冴子(なんて素敵にジャパネスク)や、中村うさぎ(だって、欲しいんだもん
)などの「表現方法」自体が好きなタイプ。

夏目漱石の「坊ちゃん」などの、文章が非常に優れていて、リズムの良いタイプ。

大抵は作家単位で読んでしまうけれど、作風が代わるとあっさり見捨てる(w

賀東招二のフルメタルパニックや、かつての冴木忍の幻想封歌は、
ライトノベルながら、かなり好みのタイプの文章である。
大抵はライトノベルか、エッセイに多い。



プリズンホテルはというと、断然「文章自体の魅力」。
こんなにコミカルで、遊んでいて楽しい文章はない。


本当に、「鉄道員(ぽっぽや)」「メトロに乗って」の作者?!


…と思える程、文章に品が無い(w



主人公は、頑固パンツ職人の父(故)を持っているが、
その遺産として腹まですっぽり隠れる父特製のブリーフを6箱も持っている。
一生、父のパンツから逃れられない主人公。


そんな、ちょっとした小技のコネタも読者にはたまらない可笑しさがある。







さて、既にドラマ化していたという「プリズンホテル」だが、
キャストを見てびっくり。




木戸孝之介(主人公):松本明子 
木戸仲蔵(主人公の叔父で極道の大物):武田鉄矢
田村清次(主人公の愛人):井ノ原快彦(V6)




主人公と、主人公の愛人が男女逆になっている~~!
やっぱり、テレビ的に男が愛人の女を殴る蹴るってのは、
よろしくなかったんだろうなぁ・・。


今なら、「のだめカンタービレ」もOKだったことだし、
男が女を殴っても大丈夫なんじゃないかな・・・?
CGを駆使して、コミカルな暴力なら・・・。






のだめカンタービレ 第20巻





【予約】 のだめカンタービレselection CD book Vol.3


8月発売予定!!





私のイメージでは・・・



木戸孝之介(主人公): 阿部寛
木戸仲蔵(主人公の叔父で極道の大物):寺島進




で、お願いしたい!


・・・ってもう、ドラマ化や映画化はないかしら。













極道アレルギーの方も、浅田次郎ってちょっと・・・って方も、
ぜひ読んで欲しい逸品です。





…損はさせませんぜ(*^w^*)



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Comment

アサダジロー

わたしもなんでか読みましたw

4巻結構一気に読めちゃいますね。作家さんのかお、確実に

谷村新司

なんですが。

プリズンに関しては、みなさん結構評価高いですね。

しかし松本明子…w アベカンキャスト、ナイスです。



伊坂幸太朗?も面白いですよ。チュルっと読めます。
うっかり番長 |  2008.07.08(火) 21:02 | URL |  【編集】

うっかり番長さん

>4巻結構一気に読めちゃいますね。



今、3巻まで読了。

1冊1日ですね~。

面白くて、スイスイ読めちゃいます。



4巻手元にあったら・・・あっという間に読んでしまいそう。



次で終わりと思うと、寂しいわー。



>作家さんのかお、確実に谷村新司なんですが。



えぇえ?!

谷村さんは、暴力振るわないでしょう~(^-^;)



>プリズンに関しては、みなさん結構評価高いですね。



そうみたいですね~

浅田次郎さん自体、評価の高い作家さんなので、

「コメディ的面白さ」でも評価が高いなんて、思いもよらぬところでした。



>しかし松本明子…w アベカンキャスト、ナイスです。



阿部寛と、寺島進、両方とも好きなんですよ~~

だから、ぜひ競演していただきたいのです♪



>伊坂幸太朗?も面白いですよ。チュルっと読めます。



伊坂は、じつは家にあったのですけど・・・

手を出す前に、売られてしまいました。

結構人気ですよね。ダ・ヴィンチでもよく取り上げられるので気になっています。
熟子 |  2008.07.10(木) 08:29 | URL |  【編集】

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