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2005.12.09 (Fri)

『負け犬の遠吠え』を読み解く☆第3回☆

こんにちわ。
自分は負け犬なのか勝ち犬なのか、最近良く分からない熟子でございます。

部署の未婚の後輩達(メス)からは、この本を持っていたら

「ええ~?!熟子さん勝ち犬じゃないですかぁ~」

と言われました。(25~8歳くらいの女性人)

きっと、未婚の友人達も、このブログを見ている負け犬さん達(失礼!)も、
私のことを「負け犬」の部類には入れてくれないでしょう。

かといって、「勝ち犬」の条件を全て満たしているわけでもなく、
微妙に共感してしまうこの著書。

やっぱり、私は負け犬?

それとも負け犬にも勝ち犬にも属さない、はぐれ犬?野良犬?

なんて思ったりして。


杉田かおるが「負け犬→勝ち犬→捨て犬」なんてヒドイことを書かれていたのを思い出し、
思わず、ダーリンに

「捨て犬にしないでね。新しい飼い主が見つかるまでは。」

と言ったら、

「捨てる前に、『新しい飼い主ができました』なんて、こっちが捨てられたりして。」

と言われました(笑)


・・・色々な心境でこの本を読んでいます。




余はいかにして負け犬となりし乎

 私はなぜ負け犬になったのか。
 これはわかり安すぎるほどわかりやすい問題であるような気もしますが、また逆にいくら
考えても分からない問題、ということもできましょう。

 負け犬がよく口にするのは、
 「私は何も悪いことなんかしていないのに」
 というフレーズ。それなのに何故負け犬と成りし乎、と私たちはし
ばしば考える。

 確かに余の負け犬は、殺人にも窃盗にも手を染めていません。親に心配をかけるとか遅刻
するとかゴミのポイ捨てといったレベルの罪すら犯していない、真面目な人がほとんどでし
ょう。

 しかし負け犬は、何らかの罪を犯しているはずなのです。してその罪とは何なのかとい
えば、人生の根本の部分において享楽的過ぎる
、ということなのではないかと私は思う。

 男であれ就職先であれ旅先であれ、何かを自分で決めなくてはならないとき、目の前に二
つの選択肢があったとしましょう。右側は、まっとうで安全、でもあまり面白みは無い感じ
の道。対して左側の道は、あぶなっかしいけれどスリリング、そしてアメイジング。

 そのときに、
 「だってこっちのほうが絶対に確実でしょう?何を迷う余地があるの?」
 と右側を選ぶことができるのが、将来、確実に勝ち犬となることができるタイプのひとです。

 対して、右側の人がいいと頭ではわかっている上に、親だの友人だの殻も「右にしろ」と
散々言われているのに、


「とはいっても、人生楽しまなくっちゃ意味ないっしょ~」


と、どうしても左側を選んでしまうのが、負け犬を約束された人。

 面白そうな道を選ぶのは人として当然のことではないか、なぜそれが悪いのだ、という意見
もありましょう。確かにこの時代、正しいか間違いか、善か悪かという基準ではなく、興味が
持てるかどうか、ピンとくるかどうかで物事を選択することが私達には許されており、そこに
なんら障害は無い。

 ですが、「面白いこと」にはリスクが付き物なのです。面白い男性は、生活力が無か
ったり、暴力癖があったり、病的な浮気性だったり。面白い職場は、男女関係が乱れていたり、
拘束時間がやたらと長かったり、給料が安かったり。そして面白い旅先は、いつだって危険が
いっぱいと相場がきまっている。昔話においても、常に面白いことを選ぶキリギリスの末路
は不幸で、面白いことをグッと我慢してきたアリは幸福になることになっているのです。


 勝ち犬的素養を持つ人も、面白いことは好きなはずです。しかし彼女達は、それこそ犬のよ
うな嗅覚を持って、面白そうなことが放つ危険な香りを嗅ぎ分け、その香りが漂う場所には近
かないようにすることができる。一人の女子大生が、商社とマスコミ両方の内定を勝ち得た時、
商社を選ぶのが勝ち犬で、マスコミを選ぶのが負け犬なのです。

 勝ち犬になるような人は、そもそも面白いことをするような資質を持っていないのだ、とい
うこともできるかもしれません。面白いことをするには、ある種の度量が必要です。それは時
に体力であったり、知的好奇心であったり、勇気であったり、また経済力であったり、親の自
由な教育方針であったり。その手の資質を持っている者が、つい「できるから」面白いことに
手を染めてしまい、そのまま負け犬街道を歩む、のかもしれない。反対に言うなら、勝ち犬は
勝ち犬の道を進むしか生きる道が無いから、勝ち犬になった。

 負け犬が良く口にする言葉として、


「やらないで後悔するくらいなら、やって後悔したほうがいい」


 というものがあります。私達はいつもその言葉を胸に、「面白いこと」に対して突進してき
ました。

 この言葉は、一瞬真理をついているように見えるのです。同じ後悔をするのであれば、何も
しないでいるより、何らかの経験を伴っていた方がいいではないか、と。


(酒井順子著「負け犬の遠吠え」より抜粋 講談社)




あ~すっごい共感。
負け犬がよく口にする台詞。
私も常々言ってきました。

っていうか、今でも言ってる!し、思ってる!

【「とはいっても、人生楽しまなくっちゃ意味ないっしょ~」】
【「やらないで後悔するくらいなら、やって後悔したほうがいい」】

スリリングでアメージングな展開を好み、平坦な道を嫌う習性。
そんなんでよく、今の彼と結婚なぞできたと思う。
いやぁ、イイオトコですよ。
こんなワガママな女でわるかったなぁ。

【商社とマスコミ両方の内定を勝ち得た時、商社を選ぶのが勝ち犬で、
 マスコミを選ぶのが負け犬なのです】


っていう点に関しては、どちらかというと「商社・マスコミ」じゃなくて、「官・民」の方が、
私にはしっくりくる感じがする。

なぜって、お役所の仕事なんて面白くなさそうじゃないですか。

さらにいえば、私は事務職も面白さを感じられない。
やったことないけど。

ルーティンワークよりは、時々事件が起こるようなこの職業(SE)の方が、面白いし、
毎回プロジェクトで違ったことができる。
でも、面白いことが起こったときは、実は非常に大変なのだが

大学を卒業するに当たり、公務員についても考えなかったわけではありません。
でも、それ以上に「都会」で働きたかった。
自分の能力を試してみたかった。
・・・挫折したけど(笑)

そういうのを負け犬の選択というのですね。
ああ、なんか分かるかも。

地元で結婚した友人なんかのことを、新宿で働き始めた頃には馬鹿にしていた部分は確かにあったと思う。
都会のスリルある魅力にだまされて、後悔する日が酒井順子さんのように35歳という、
女の人生の分岐点に来ると、メッキがはげて本当の姿が見えてくるのかもしれない。
まだ35歳になってないからわからないけど。
35歳で独身キャリアってカッコよさそうに思えるけど、周りからは色々いわれるのかもね。。。

いや、でも家庭を持つ勝ち犬が必ずしも幸せでないのと同じように、
負け犬だって負け犬生活のよさってものがあるわよね!うん!

負け犬の遠吠え



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14:48  |  『負け犬の遠吠え』を読み解く  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

2005.12.07 (Wed)

『負け犬の遠吠え』を読み解く☆第2回☆勝ちと負けについて



「負け」と「勝ち」 について
 
 人を勝ち負けで評価することがタブー化している昨今。しかしだからこそ人は余計に、口には出さずとも、心の中で勝ち負け
をつけたがっています。
 
 こと女性に関して言えば、今も結婚と子供というポイントによって勝ち負けの評価はなされがち。言論統制が行き届いている
現在、「エッ、まだ結婚してないの? なんで? 今はよくても、歳とってから寂しくなるよ~」
 
 といったわかりやすい差別発言は減ったものの、「ああ、負けてるんですね」
 という無言の評価を、私のような三十代・独身・子ナシ者はなされるわけです。
 
 ではなぜ負け犬は「負け」ていると見なされるのか。……というと、"何を生産しているのか"の違い、という問題に行き着
くと私は思います。
 
 人間というものは、家族の一員であったり、経済社会の一員であったり、国家の一員であったりと、様々な立場を持っていま
す。誰しも同じである"国家の一員"という立場を除けば、結婚して子供を産み育てている専業主婦の勝ち犬は"家族の一員"
としてのみ、存在していることになる。対して負け犬は、自分の親と自分、という家族は持っていても自分が作った家族は無い
わけで、"経済社会の一員"としてのみ、存在している。
 
 家庭を持つサラリーマンとか、結婚して子を産みながら仕事も続ける女性は、家庭と経済社会、両方に身を置いているわけで
す。ではなぜ勝ち犬・負け犬は一つの世界にしか属していないのかといえば、「逃げたから」、もしくは「求められてないから」。
 
 負け犬は、結婚をしたくない、もしくは結婚する意志はあっても、自分が欲するような男性からは結婚相手として求められてい
ないので、家庭という分野に進出せずに&できずにいる。
 
 同じように勝ち犬は、社会で働きたくないとか、働くことより子育ての方に使命感を覚えたとか、子育ての他にその人でなけれ
ばできない仕事がなかったからという理由で、家庭という分野にのみ留まっていることになる。そして負け犬と勝ち犬は、相手に
欠けている部分を見つけては、お互いに「不完全だ」と言い合うのです。
 
 勝ち犬は、家庭という世界において子供という有機物を生産しています。そして負け犬は、経済社会においてお金という無機物
を得ている。両者が生産したもの、すなわち「子供」と「お金」を比べた時に、子供の方がよりまっとうで価値の高い生産物とさ
れるから、負け犬は「負け」ていると判断されるのです。
 
 子育てに疲れた勝ち犬は、
「子供なんかより、お金を自分で稼げる方がずっといい」
 と言うかもしれませんし、負けていることに対する言い訳をするのに疲れた負け犬は、
「でも私はちゃんと働いて専業主婦の分も税金を納めている」
 と言うかもしれません。
 
 確かにお金をたくさん稼ぐ人は皆から「すごい」と言われて注目されがちであり、お金持ちに憧れる人も多い。けれどお金を稼ぐ
人は「すごい」とは言われるけれど、そのお金か宿命的に持っている下品さ故に、「偉い」とはいわれません。「偉い」のはやはり、
お金だけでは育たない有機物を生み出すことができる人なのであり、だからこそ江戸時代の士農工商という序列においても、
農は商より偉いのだと思う。
 
 負け犬が勝ち犬専業主婦をゴクツブシ扱いしたり、勝ち犬が稼ぎ遅れた負け犬を社会の不良債権呼ばわりしたりと、勝ち犬と
負け犬は仲が悪いことが知られています。本当は仲が悪いわけではなく、単に共通言語を持たないので噛み合わないだけなのです
が、その「何だかすれ違ってしまう感じ」も、それぞれが生産しているものが異なるところに、原因があるのでしょう。
 
つまりは「すごさ」を追い求める世界において生きている負け犬に対して、勝ち犬は「偉さ」が最も崇高な価値となる世界で生きて
おり、この二つの世界は交わるところが無い。同じメスでも違う土俵にいるため、相撲を取ろうにも本当は相手が見えていないのです。
 
 この勝負、どちらかが折れないと永遠に決着がつかないであろうし、それはあまり良いことではないのではないか……と考え、
私共負け犬はこの度、負けを認めることにいたしました(そんなもの勝手に認めるな、という方もいらっしやるとは思いますが、
ご容赦下さい)。
 
 負け犬が負け犬となった理由は様々であり、また私達が普通の家庭というものを嫌悪しているわけでもないのです。ただ、ふと
気がついたら負けていた。
 
 そんな我々は、なぜ負けたのか。負け犬の未来は、どうなるのか。そしてこんな負け犬を大量発生させてしまった日本の未来は……?

 ということで、これからしばらくの間、遠吠えてみようかと思います。
 
 とはいっても、人間を勝ち負けで二分することが本当は不可能であることは、私も知っているのです。が、そこを無理矢理にでも
分けてしまうと単純に面白い、というのもまた事実。あまり勝ち負けという問題に対してキーキー言わずに、しばらくの間この遠吠
えに、お付き合い下さい。

(酒井順子著「負け犬の遠吠え」より抜粋 講談社)




この言葉にどきりとしました。

【口には出さずとも、心の中で勝ち負けをつけたがっています】

そう、二十代の私はキャリアウーマンになりたかった。
結婚、子供を作るという人生はつまらなく思え、もっと社会で活躍したかった。

【負け犬が勝ち犬専業主婦をゴクツブシ扱いしたり、勝ち犬が稼ぎ遅れた負け犬を社会の不良債権呼ばわりしたりと、
 勝ち犬と負け犬は仲が悪いことが知られています。本当は仲が悪いわけではなく、単に共通言語を持たないので噛み
 合わないだけなのです・・・】

早くに結婚した友達―なぜか私の周りにはあまり居ないのだけど―をどことなく軽く見ていたところがあると思う。
それは母親に対しても思っていたに違いない。

深夜まで残業して、男性たちのなかに混じって働いているというのは、一種の優越感を伴っていた。
わが社では女性の専門職であった事務員にくらべ、新米でも自分たちがエライような気がしていた。
(こういうところは、営業の男性方にもありそうですね)

社会で女性として扱われること、女性として甘えることが、一番堕落していると思っていたかつての自分。
―傲慢だったと思う。

仕事は自分だけではできないものだ。
営業が仕事をとってきてくれ、事務が細かな事務作業を代行してくれ、上司がサポートしてくれることで自分の仕事に取り掛かることができる。
あたりまえのようにゴハンを用意してくれる母親を、心から尊敬できない馬鹿な子供と同じだったと思う。
母親だって、私が仕事をするための活力となるゴハンを作り続けてくれたというのに。

でも、「共通言語を持たない」というのは言い得て妙ですね。
相互理解が足りないということでしょうか。
同じ女性でも、相互理解ができなくなる・・・この壁をクリアするのは難しそうです。

かつて、友人が結婚して奥さんが東京に出てきた人がいました。
彼女は明くて元気ないい人だったのですが、地元の短期の家政大学を卒業し、腰掛程度に事務をして、
金銭的な苦労もないお嬢様でした。

鼻につくような人ではありませんでしたが、なにやら違う世界の匂いがする人で、
それこそ「勝ち犬を力強く目指している人」という印象を受けました。

それについては、後ほどエッセイの中でも触れられているのですが、
「負け犬体質」の人間にとって、「勝ち犬気質」のにおいというものは、
耐え難いものなのですよね。

見ている番組も違えば、社会や仕事に対する考え方も違う。
遊び方も違えば、買い物の種類も、休日の過ごし方も違う。

目的や立場が違うので、相互理解が足りないということだったのか・・・と、
この書を読んで初めて理解できました。

そういえば、ダ・ヴィンチのコミックエッセイでは、しばしばこの負け犬をテーマとしているかのような、
エッセイが載っていて興味深いです。
そういう作品も増えてきているようです。

▲ダヴィンチ・コミックエッセイはコチラから立ち読みできます▼

森下えみこさんの「独りでできるもん」や、河井克夫さんの30代女子応援マンガ「猫と負け犬」。

いずれも31,2歳の独身・独り暮らし女性をモチーフにした負け犬漫画なのですけど、
ちょっぴり切なくシュールで風刺的な漫画になっています。

一方勝ち犬をモチーフとしたものには、あまり逸品はみられないのですが、
ぜひ勝ち犬様は、負け犬の微妙な心理を汲み取るべく、これらの作品を読んで、
負け犬に配慮をする・・・くらいの相互理解があるとよいですね。


【あまり勝ち負けという問題に対してキーキー言わずに、しばらくの間この遠吠えに、お付き合い下さい。】

なんと素敵な締めくくり。
丁寧でいて、クリティカルヒット(痛恨の一撃?)で読者を黙らせています。
(黙っていない読者もいるだろうけど)

さて、これからが本編です。

負け犬の遠吠え




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2005.12.06 (Tue)

『負け犬の遠吠え』を読み解く☆第1回☆負け犬と勝ち犬の定義

今更なんですけど、酒井順子さんの「負け犬の遠吠え」を入手し、
読んでみると中々含蓄深いエッセイだったので自身を鑑みながらじっくり読んでみたいと思います。

もし共感・反感などご意見等ございましたら、
忌憚なくコメントをおかきくださいませ。


負け犬とは……
 
 狭義には、未婚、子ナシ、三十代以上の女性のことを示します。この中で最も重要視されるのは「現在、結婚していない」
という条件ですので、離婚して今は独身という人も、もちろん負け犬。二十代だけどバリバリ負け犬体質とか、結婚経験の無
いシングルマザーといった立場の女性も、広義では負け犬に入ります。つまりまぁ、いわゆる普通の家庭というものを築いて
いない人を、負け犬と呼ぶわけです。
 
 結婚していない女=負け犬、とすると、「でも○○さんみたいに、美人で仕事もバリバリやってる人は、結婚していなくても
負け犬ではないのでは?」
 
 と、南アフリカにおける名誉白人のような例外を作り出そうとする人がいるものです。が、どれほど仕事が有能であろうと
美人であろうとモテていようと、負け犬条件にあてはまる女は全て負け犬である、というのが本書のスタンス。
 
「既婚子持ち女に勝とうなどと思わず、MB<とりあえず『負けました~』と、自らの弱さを認めた犬のようにお腹を見せておいた
方が、生き易いのではなかろうか?s」
 という意識から来る、一種の処世術と見ていただいてもいいでしょう。

 なお、本書において「負け犬」と記されている場合、その性別は基本的にメス、すなわち女性です。未婚で子ナシで三十代
以上の男性については「オスの負け犬」と表記しますので、混同の無いようご注意下さい。
 
勝ち犬とは……
 
 負け犬のカテゴリーに当てはまらない女性の意。いわゆる、普通に結婚して子供を産んでいる人達のことです。お金持ちの
夫を得て子供のお受験にも成功して余裕のある専業主婦生活をしている人から、収入の少ない夫をパートで支えていたら子供
はグレてしまったという主婦まで、一口に勝ち犬と言っても幅広い層がいるわけですが、世帯収入の多寡や家族仲の良し悪し
にかかわらず勝ち犬は勝ち犬である、と負け犬の立場にいる者としては勝ってに決めさせていただきます。
 
それぞれの場面において、皆さんのお好みに合った勝ち犬像を思い浮かべることによって、本書を一層楽しんでいただくこと
ができるでしょう。
 
 勝ち犬も負け犬と同様、「オスの」という表記が有る場合以外は全て、メスのことを示すものとお考え下さい。

(酒井順子著「負け犬の遠吠え」より抜粋 講談社)




まずは酒井順子さんについて、少し記してみたいと思う。
私が彼女を知ったのは、この著作がでる前である。

当時、1人暮らしを始めたときにかい始めた雑誌―今日の料理―に、食についてのエッセイを連載していたのが彼女である。
「今日の料理」は某商業誌に比べて、食文化に根ざした硬いといえば硬い、内容の濃い雑誌である。
無論、そういうところで連載となると衝撃的なエッセイなどのるべくものないのだが(エッセイのヒットする素因のひとつは衝撃だと思う)、
彼女のエッセイは実に地味で取り留めのないものであった。
おまけに、彼女自身の体験というのが自分のような非社交的な人間を更にレベルアップしたようなもので、
読めば読むほど自虐的になる・・・というものだった。

「負け犬の遠吠え」は、当時、その衝撃的なタイトルから、賛否両論をもって叩かれた。
いわゆる負け犬と定義された女性たちの中には、「負け犬なんて失礼な!」という自負が大いに感じられた。

しかし、彼女の作風を少々知っていた私には、「はて、そんなに毒舌家だっただろうか?」と疑問視していたのである。

この著書を買わなかったのは、文庫になるのを待っていた・・・というのもあるが、やっぱり当時の私にとっては、
自分が負け犬であることを肯定するようで、ちょっと手に取りにくかった本・・・という苦い思い出が少々含まれているような気がする。

事実、ここまで読んでみると、「負け犬」は一般的事実を指しているようでいて、その根底には自虐さが垣間見られる。
きっと、彼女は35歳という年齢に達して「結婚したい」「子供を生みたい」と切実に感じるようになったのだろう。
若いうちは見えていなかったことが、年を取ると見えてくることもある。
考え方も変わる。
年を取ればどこかしら弱いところもでてくる。
いずれ、そう心弱く感じる・・・ということを、働く女性の先輩として表現している。

【とりあえず『負けました~』と、自らの弱さを認めた犬のようにお腹を見せておいた方が、生き易いのではなかろうか?】

という一文には、彼女のそういう正直な思いが乗せられているのだと思う。
彼女のエッセイ(今日の料理の連載)を読む限り伝わってくる、力のいい抜き方は、
社会的に「負け犬」、しかも同性からも受ける謂われない差別について、
実におおらかな受け止め方として、参考になるだろう。

社会で働いて、がんばる女性には、このくらいの余裕があってもいいのでは?

もっとも、「結婚」「出産」が女性として生まれたからには、人類の重大な責務と感じてもいいし、
それがゴールじゃないと思っているひとは、そもそも目的が違うのだから「負け」を感じる必要はない。

むしろ、「負け」に対して敏感に反応した女性たちというのは、男性社会のなかで―社会のなかでつねに「勝ち負け」の世界で
強く生かねばならないから、そう思うのだろう。

まぁ、ここはカテゴライズとして、クールに捕らえるのが本書を楽しむコツのような気がする。


テレビで酒井順子さんを見たことがあります。
ちょうど、負け犬論争で矢面に立たされていたときであったが、
彼女は奢るでもなく泰然自若として自分の意見をきちんと言える人なんだなぁ、と好感がもてました。


負け犬の遠吠え




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